26083 藤田喬平 手吹ヴェニス茶碗　（赤）　 FUJITA Kyohei

高さ　6.8cm　　 　　
径　13.8cm

藤田喬平（1921年 - 2004年）は、日本の著名なガラス工芸家です。東京美術学校で彫金を学んだ後、ガラス工芸に転向しました。金属工芸の知識を活かし、金箔や銀箔をガラスに溶かし込む独自の技法を開発し、ガラス工芸の新しい分野を切り開きました。

彼の代表作には「流動ガラス」や「飾筥」がありますが、「手吹ヴェニス」シリーズも非常に有名です。1977年からは、イタリアのヴェネツィア（ヴェニス）での制作も始めており、この地で培われた技術や感性が作品に反映されています。

「手吹ヴェニス茶碗」は、藤田喬平のガラス茶碗の一つで、手吹きによる繊細な造形とヴェネツィアガラスの特徴を融合させた作品です。

「手吹ヴェニス茶碗」の特徴

素材と技法: 主にガラス製で、手吹き（手吹）という技法で作られています。金箔や銀箔をガラスの中に溶かし込むことで、独特の輝きと深みを持つ作品が生み出されています。

デザイン: レース柄や銀箔が閉じ込められた流動的なデザインが特徴です。艶が消された部分と、高台周りの艶を残した部分、さらに金箔が散りばめられているなど、繊細な工夫が凝らされています。