コレクション: 加藤孝造
1935年、岐阜県瑞浪市に生まれた加藤孝造は、当初は画家を志しましたが、岐阜県陶磁器試験場で五代加藤幸兵衛から指導を受けたことをきっかけに陶芸へ進みました。さらに人間国宝・荒川豊蔵との出会いによって作陶への情熱を深め、1960年代に可児市平柴谷に穴窯と登窯を築き、美濃桃山陶の復興に取り組みました。
彼の制作の中心にあるのは、志野・瀬戸黒・黄瀬戸といった桃山の技法です。とりわけ瀬戸黒は、焼成の最中に器を窯から取り出し、急冷させることで生まれる深い黒の肌が特徴で、独自の力強さと緊張感を備えています。この表現により、2010年には重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者(人間国宝)に認定されました。
数々の公募展や展覧会に出品し、東海伝統工芸展最高賞、日本工芸会展、文化功労表彰など多くの受賞を重ねました。1990年代には岐阜県重要無形文化財保持者に認定され、2007年には紺綬褒章も受章。長年にわたり美濃陶芸界の発展に寄与し、後進の育成にも尽力しました。
加藤孝造の作品は、力強い造形と土味を生かした存在感に満ち、現代に甦る桃山陶の世界を体現しています。瀬戸黒の漆黒の景色や志野の柔らかな白は、使う人に深い余韻を与え、今も多くの人々を魅了し続けています。
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26168 人間国宝 加藤孝造 志野ぐい呑② KATO Kozo
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25081 人間国宝 加藤孝造 (瀬戸黒ぐい呑(平柴谷)) KATO Kozo
通常価格 ¥270,000通常価格単価 / あたりセール価格 ¥270,000







