コレクション: 藤原 雄
1932年、岡山県備前市に人間国宝・藤原啓の長男として生まれた藤原雄は、のちに父とともに備前焼を代表する巨匠となりました。幼少期から弱視を抱えながらも、常に挑戦を重ねる努力家であり、明治大学卒業後は出版社に勤務しましたが、父の病気を機に帰郷。本格的に備前焼の道へと進むことになります。
父から受け継いだ伝統を基盤にしつつ、「単純・明快・豪放」と評される独自の作風を確立。力強い造形と土の質感を活かした器は存在感にあふれ、国内外で高い評価を得ました。1960年代以降はアメリカやカナダをはじめ各国で個展を開き、大学での講義や講演を通して備前焼の魅力を世界に伝えました。特にニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館など欧米の美術館に作品が収蔵され、国際的な評価を確固たるものにしています。
数々の受賞を重ね、1996年には重要無形文化財「備前焼」保持者に認定。日本陶芸史上初となる親子二代の人間国宝として注目を集めました。晩年まで旺盛な創作意欲を保ち、公共施設や寺社に多くの作品を残すなど幅広い活動を展開しました。
2001年に69歳で逝去しました。
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25849 人間国宝 藤原雄 備前四方皿
通常価格 ¥150,000通常価格単価 / あたりセール価格 ¥150,000 -
25848 人間国宝 藤原雄 備前大皿
通常価格 ¥150,000通常価格単価 / あたりセール価格 ¥150,000







