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25703 青木龍山(河南天目想花瓶)
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青木家は16世紀後半より、外尾山窯および廟祖谷窯で代々窯元として業を為して来たが、1899年(明治32年)祖父・甚一郎によって、貿易を主とした内外向け陶磁器製造販売を広く手がける青木兄弟商会へと発展する。
父の代に有田陶業と改名するも、のちに倒産。そこで龍山は、フリーの陶磁器デザイナーとして生計を立てながら日展入選を目指し、個人作家として生きる道を決意する。1954年(昭和29年)第十回日展に「花紋染付大皿」で初出展初入選を果たし、以降順調に入選を重ねて、いわゆる日展系の作家として頂点に立つ。
染め付けや色絵の町・有田にあって、一貫して広口の磁器の張りのある豊かなフォルムを追求し続け、漆黒の天目釉に鉄砂、銀砂、青、翠などで条線文様を施したモダンなデザインで、花器を中心に新境地を展開し、有田焼の代表的作家となった。
生涯、弟子を取らずに妻。綾子(2007年死去)と共に二人三脚で天目を焼き続け、焼き物の里・佐賀で初めての文化勲章受章者となる。2008年(平成20年)4月23日、肝臓癌により死去。81歳没。
従三位に叙せられる。 陶芸家の青木清高は長男。