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商品番号: SKU:21497

21497 服部峻昇(燿貝飾箱 光彩)HTTORI Syunsyo

21497 服部峻昇(燿貝飾箱 光彩)HTTORI Syunsyo

売約済
縦(15cm) 横(15cm)高さ(11.3cm)
縦(15cm) 横(15cm)高さ(11.3cm)

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服部峻昇(はっとりしゅんしょう) 昭和18年生まれ。同38年、日展初入選。 以降、日展をはじめとする展覧会に出品し、幾多の栄誉ある賞に輝く。 平成7年、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世に謁見して典書台を献上。 同16年、京都迎賓館主賓室の飾棚を制作。 現在、日展評議員。日工会常務理事。京都府工芸美術作家協会会員。 京都漆芸家協会会員。創工会会員。
2008年「服部峻昇漆芸展」銀座和光ホールのHPには、この作品の写真が掲載されております。  
燦燦と太陽が降りそそぐ珊瑚礁の海。その海の中から海面を見上げたと したら、このように見えるのであろうか。一陣の風が水のおもてに起こす漣 (さざなみ)、光線と水の揺らぎ。一点に収束していくエネルギーのうねり。 耀貝(ようがい)飾箱「光彩」は漆芸家・服部峻昇氏が終生のテーマとする 『太陽と月と波と風』の世界を体現する。  
服部氏は「日本の伝統文化である漆を使い、平安の昔に確立された技法 を伝承しながら、現代に通用する用途性を追求したいと思っています」と 語る。香炉や茶器にほどこされた斬新な意匠や、飾箱に見るモダンアートを 彷彿とさせるフォルム。しかも、それぞれが使うことを前提とした、氏の 細やかな配慮と美意識が随所に見受けられる。まばゆいばかりの厳かな光 を放つ金蒔絵には古典的な文様がほどこされ、青くあるいは真珠色に輝く メキシコやニュージーランドから輸入された耀貝は、きらびやかに作品を彩る。 用と美、伝統と現代、和と洋とが渾然一体となり、美しい輝きを放つ。それが 服部氏の作品である。  
耀貝も、前回の個展以来登場している玉虫の翅も、入手の困難な素材で あり、作品に使用できる部分も限定される。海中の藻を食べて成長する貝 は藻の色素によって色が異なり、玉虫も翅先端の薄い部分しか使えない。 とはいえ、玉虫との出合いは鮮烈であった。どのように使えば、その美しさを 十二分に引きだせるかと3年間試行錯誤を重ねたという。「工芸の世界では、 いろいろな素材を使えるのは漆芸だけなのですよ」と語り、常に新しい素材 を模索し続ける服部氏。  
今回が4回目となる個展には屏風、壁面作品、飾箱、茶器など70余点が 出品される。素材の神秘的なまでの美しさと、人の心の豊かさやうるおいを 漆で表現したいという漆芸家の創作力が一体となって、華麗にして典雅な漆 の世界が広がる。


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