22202　原憲司　 (黄瀬戸ぐい呑)　HARA　Kenji

高さ 5.0cm

径 6.5cm

人間国宝 加藤卓男に師事した、原憲司の作品です。独立した原憲司が、久々利に当初築いたのが割竹式登り窯でした。しかし、美濃の単室の大窯を念頭においた窖窯に切り換え、黄瀬戸に本格的に取り組む態勢を整えました。

13年間の充電期間を経て目標にしたのは、桃山期の名品で、呼称の元となった井上家旧蔵の「菖蒲文鉦鉢」のような菖蒲手でした。加藤唐九郎が復元に一時期だけ成功したが、それ以降は焼くことができなくなっていました。

識者もうならせるほどの優雅な黄瀬戸を再興することができました。