25691　人間国宝　富本憲吉　(色繪灰皿(昭和36年))　TOMIMOTO　Kenkichi

高さ 6.3cm 各辺 9.1cm

大学で室内装飾を学び イギリス留学を経て 帰国後バーナード・リーチとの親炙により陶芸の道に入り 図案家としての才能を活かした作品で人気を博し 1955年「色絵磁器」で人間国宝に認定された富本憲吉氏。灰皿として使うには躊躇してしまうほどの装飾を施された 作者らしい瀟洒なデザインの本作。意匠的な美をそれほど必要とされない灰皿にも美を纏わせ 空間に彩りをもたらす―― 作者の考える〝民藝〟的感性が体現された作品と言えましょう。昭和36年の作。