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25758 神崎紫峰 信楽花入 KANZAKI Shiho
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径 11.5cm
神崎紫峰は1942年に滋賀県の信楽町で生まれました。関西大学法学部で法曹界を目指していたのですが、卒業をしてから陶芸の道に進みます。しかしその陶芸の道は困難なことも多かったようです。古伊賀や古信楽の特徴である自然釉の美しさを求める過程の中で苦難の時代が続きました。
公募に参加をすることはなく、一貫して個展を中心に活動しています。それが理由なのか日本国内よりもドイツやアメリカなど海外での評価が高い作家です。アメリカの陶芸専門誌や、季刊誌などが、神崎紫峰や神崎紫峰作品を表紙にして特集記事も行っています。
アメリカ陶芸界の最高峰と称されるピーターボーコスも、神崎紫峰の作品や作陶活動について高い関心を持ち、信楽の窯場を訪れました。
神崎紫峰の作品は、まず紐作りで積み上げて下から上まで水挽き仕上げを行います。半地下式穴窯によって10日以上焼成を行います。神崎紫峰の作品で見られる特徴的なものが景色です。穴窯には投げ入れた薪が燃える火袋と焼成室があります。
その焼成室の棚の上に焼いた作品を信楽と呼んでいます。その作品は自然釉によって作り上げられているのが特徴でしょう。自然釉がかかると火前にあるものに厚く自然の灰が降りかかり、それが高熱で溶けることで色が変わります。これが景色です。豊かに色が変化しておりなおかつ作品と調和しているものは珍重されます。
伊賀と呼ばれる作品では、薪を投げ入れて作り上げています。炎の強さによって作られる焦げが特徴でしょう。この焦げは薪が燃焼した時に生まれるおき炭の痕です。強い炎によって生まれる焦げによって作品の価値を高めています。