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25784 帝室技芸員 陶聖 板谷波山 氷華磁香爐 ITAYA Hazan
25784 帝室技芸員 陶聖 板谷波山 氷華磁香爐 ITAYA Hazan
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径 10.2cm
東京美術学校彫刻科を卒業(岡倉天心や高村光雲らと学を共に)、明治40年の東京勧業博覧会に「磁製金紫文結晶釉花瓶」を出品し三等を受賞するなど数々の賞を受賞後、帝室技芸員を拝命。陶芸家として史上初めての文化勲章を受章し、また陶芸を芸術ととらえた上で昭和30年人間国宝指定打診を辞退。芸術の基礎を学んだ陶芸家として伝統陶芸ではない近代美術陶芸を確立した先駆者であり、近現代において並ぶものなき偉大な陶芸家として評される我が国最高の陶芸家【板谷波山】(1872-1963)作。 代表作に「葆光彩磁珍果文花瓶」(泉屋博古館蔵・重文)、「彩磁延寿文花瓶」(出光美術館蔵)、「彩磁禽果文花瓶」(敦井美術館)などを遺し、現代の陶芸史に計り知れない影響を与えた陶芸家。 その、板谷波山の最上位作。
「氷華磁」とは、白素地に透明釉をかけた作風である。中国古陶磁の学習から創り出される作風で、南宋時代の影青に倣ったものである。
東京美術学校彫刻科に於いて、彫刻家の帝室技芸員である高村光雲に鍛えられた精緻な彫刻技術による得意の薄肉彫が際立ち、板谷波山を陰から支え続けた孤高の轆轤師 現田市松の手から生み出された端正な形体と相まって、極上の気品と清冽さを醸し出す。
晩年まで、制作を続けた香炉作品の中でも、一際素晴らしく至高の芸術性を感じさせる。緊張感のある箱書きなど見所多き最高傑作。
振りも大きく実に存在感のある名品であることから、ミュージアムピースとして様々な美術館に所蔵され、図録にも同手が掲載されている名品中の名品です。