25858　 中川自然坊　刷毛目唐津ぐい呑　NAKAGAWA Jinenbo

高さ　5.7cm　　 　　
径　7.0cm

ルーツでもある朝鮮の李朝陶の影響が濃い唐津焼において、三島唐津と並び李朝直伝と考えられる技法に刷毛目唐津があります。
刷毛目唐津とは唐津の土で成形した器ものに、刷毛や筆による文様、また櫛目文による装飾を展開したり、白化粧を刷毛で施したものを言います。
刷毛目唐津は古唐津が伊万里磁器の登場によって終息したその後唐津の陶器として、広い地域で江戸時代を通じて親しまれました。

自然坊の刷毛目が他と違うのは、濃い刷毛目が立体的に感じられる力強い作品が多いところです。
粗土で成形した器の表面や縁が不均一になり、自然坊特有の濃い刷毛目と指跡に透明釉が溜まる。そしてその中に気泡ができ、それらが一体となって出来上がる。そうして描かれた豪快な自然坊の刷毛目唐津をどうぞお手にとり、その出来上がりの一つ一つを、じっくりご堪能ください。