23026 10代楽旦入 (赤画写酒呑)　RAKU Tannyu

高さ 6.0cm 径 5.8cm

国焼茶碗や高麗茶碗の作風を取り込み、江戸後期という時風や紀州徳川家での経験が現れた、従来にない新たな造形を生み出した十代旦入。 赤絵で描かれた草花文様が、見事な景色の逸品です

▼作家情報 【十代楽吉左衛門(旦入)】 千家十職として了々斎宗左や吸江斎宗左によく仕え吸江斎宗左(宗旦)より旦入の号を賜る。1819年の徳川家御庭焼の従事のほか1828年に二度目の紀州行きを命じられ吸江斎宗左、十代永楽了全、十一代永楽保全と共に南紀偕楽園窯に従事し治宝候より自筆隷書体の楽印を拝し主な使用印とした。作風は父・了入をよく継承しヘラの技術に優れ茶碗の角度によって違った魅力を演出、作品としては小ぶりのものを多く残している。