24048 　河井寛次郎 (三色扁壷(展示会出品作)) 　KAWAI　Kanjiro

高さ 24.0cm

幅 22.6cm

奥行 11.6cm

日本民藝界を代表する柳宗悦、浜田庄司、また日本近代工芸を代表する富本憲吉、黒田辰秋など現在までその名が語り継がれる巨匠らと共に日本民藝界の礎を築きその中心人物として活躍。 「用の美」を追求した重厚かつ素朴な作風で近代陶芸の新境地を開拓しミラノ国際展大賞受賞など世界的にも評価の高い日本民芸界を代表する巨匠 河井寛次郎。 本作は均整の取れた造形と抜群の発色を持つ赤・黒・緑の三色を打つ掛けた作である。

寛次郎の打薬には、先達にはない特有の勢いの良さと、強さがある。打薬の日には、「ヘトヘトになった」と日記に記されているほどである。 「用の美」を追求し、日本の民藝陶器を世界の芸術へと押し上げた河井寛次郎の圧倒的世界観を感じてみてはいかがでしょうか。

本作は、寛次郎の郷里である安来の所蔵家様から分けて頂きました。寛次郎に仲人をして頂いた事がある方です。晩年まで交流があり、写真も覆い紙に丁寧に張り付けて保存されていました。また、福島民友新聞創刊110周年記念 「柳宗悦の民藝と巨匠たち展」出品作であり、ポスターにも掲載された名品です。出品番号が描かれた和紙が貼ってあります。

通常より一回り大きな寛次郎渾身の作品です。威風堂々たる作風をお楽しみ下さいませ。