商品情報にスキップ
1 13

商品番号: SKU:25024

25024 帝室技芸員 陶聖 板谷波山 (葆光白磁菊香爐(東美鑑定書付属)) ITAYA Hazan

25024 帝室技芸員 陶聖 板谷波山 (葆光白磁菊香爐(東美鑑定書付属)) ITAYA Hazan

売約済

高さ 12.0cm

径 13.8cm

東京美術学校彫刻科を卒業(岡倉天心や高村光雲らと学を共に)、明治40年の東京勧業博覧会に「磁製金紫文結晶釉花瓶」を出品し三等を受賞するなど数々の賞を受賞後、帝室技芸員を拝命。陶芸家として史上初めての文化勲章を受章し、また陶芸を芸術ととらえた上で昭和30年人間国宝指定打診を辞退。芸術の基礎を学んだ陶芸家として伝統陶芸ではない近代美術陶芸を確立した先駆者であり、近現代において並ぶものなき偉大な陶芸家として評される我が国最高の陶芸家【板谷波山】(1872-1963)作。

代表作に「葆光彩磁珍果文花瓶」(泉屋博古館蔵・重文)、「彩磁延寿文花瓶」(出光美術館蔵)、「彩磁禽果文花瓶」(敦井美術館)などを遺し、現代の陶芸史に計り知れない影響を与えた陶芸家。

東京美術学校彫刻科に於いて、彫刻家の帝室技芸員である高村光雲に鍛えられた精緻な彫刻技術による得意の薄肉彫が際立ち、板谷波山を陰から支え続けた孤高の轆轤師 現田市松の手から生み出された端正な形体と相まって、極上の気品と清冽さを醸し出す。

晩年まで、制作を続けた香炉作品の中でも、一際素晴らしく至高の芸術性を感じさせる。器体全体に施された柘榴文が、非常に美しく、瑪瑙を使用した上質な火屋、緊張感のある箱書き、絹でできた共紐・共布など波山の本作に掛ける思いが、ひしひしと伝わる、見所多き最高作。

細長い菊の花弁を側面に巡らせる意匠は、中国南宋から元時代にかけて龍泉窯で制作された青磁碗の鎬蓮弁に由来し、 波山は、各花弁をより深く、かつ輪郭をシャープに掘り出すことによって、メリハリのある造形に仕上がっている。

図録に同手作あり。





詳細を表示する