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25204 棟方志功 (磯鷲の柵「青天抄板画柵」1955年(棟方志功鑑定委員会)
25204 棟方志功 (磯鷲の柵「青天抄板画柵」1955年(棟方志功鑑定委員会)
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縦 28.0cm
横 19.0cm
縦 51.0cm(額含む)
横 40.0cm(額含む)
現代美術の国際美術展覧会「ヴェネツィア・ビエンナーレ」に「湧然する者達々」などを出品しており、本初の国際版画賞を受賞しています。
棟方志功は独特の構図を確立させ、裏彩色と呼ばれた版紙の裏から色を入れる技法を施した作品を制作しました。
また、柳宗悦と出会い、才能を見出され、「民藝運動」にある、日常的な作品の「用の美」を活かす陶芸家とも交流を深めています。出雲市出身の俳人 原石鼎が詠んだ「磯鷲はかならず巌にとまりけり」(大正2年)の名句が刻まれています。
「磯鷲」と「巌」の取り合わせが絶妙な名句です。どちらも荒々しく、「ますらお」の象徴と言っていい。抽象的な言い方をすれば、ますらおの魂(磯鷲)はますらおの地(巌)に「かならず」宿るということである。この句は、風景描写でありながら、二つの魂を、一句の上で、それこそ「荒々しく」ひきよせている。こういう力こそまさしく才能である。その後ろで、命の躍動のように海が砕けているのである。