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商品番号: SKU:25417

25417 讃岐後藤塗 (堆朱杯(丙巳初夏 大正5年・1916年)

25417 讃岐後藤塗 (堆朱杯(丙巳初夏 大正5年・1916年)

通常価格 ¥80,000
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高さ 5.0cm

径 3.0cm

香川の漆芸(讃岐漆芸)は、江戸時代後期に登場した玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)によって始められ、「蒟醤(きんま)」、「彫漆(ちょうしつ)」、「存清(ぞんせい)」の三技法が確立されました。象谷の死後、弟の藤川黒斎ふじかわ こくさいは、蒟醤、存清の技法をもとに実用漆器の産業化をはかりますが、制作に手間がかかる事から粗製濫造に至り、明治末期には讃岐漆器の代名詞ともなった存清は姿を消します。それに代わり漆器産業の中心となったのは木彫りに彩漆を施した「讃岐彫(さぬきぼり)」であり、これらを扱う店「百花園」とその周辺からは石井磬堂(いしい けいどう)、鎌田稼堂(かまだ かどう)などの彫りの名手を輩出しています。讃岐漆芸中興の祖とも称される磯井如真(いそい じょしん)は、象谷や黒斎などの作品を通じて研鑽し、大正初期、「点彫蒟醤」を創案し、奥行きと立体感を表現することに成功しました。また磬堂の内弟子であった音丸耕堂は、多彩な彩漆を用いて、優れた彫漆作品を生み出しています。1955年に重要無形文化財認定制度が制定され、彫漆で音丸耕堂、翌年に蒟醤で磯井如真が認定され、その後も、85年磯井正美(いそい まさみ)、94年太田儔(おおた ひとし)、2013年山下義人(やました よしと)がそれぞれ蒟醤で認定されています。また、日展では明石朴景(あかし ぼっけい)や真子実也(まなご じつや)がパネルやオブジェを制作し、室内装飾に新境地を拓いています。

本作は、1916年に制作された作品で、石井磬堂の弟子である後藤某の作品です。



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