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商品番号: SKU:25470

25470  木村盛和  (エメラルド釉窯変ぐいのみ) KIMURA Morikazu

25470  木村盛和  (エメラルド釉窯変ぐいのみ) KIMURA Morikazu

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高さ 3.9cm

径 8.5cm

木村盛和は1921年、京都市に生まれました。最初、兄や工房の職人の作業を見よう見まねしているうちに陶芸の基礎を独学で学びました。1937年に商工省所管国立陶磁器試験所の教員として鉄釉(天目釉)と素地の基礎的研究に従事しています。そして1946年に京都の五条坂に陶業を開いて、天目釉の研究をはじめています。 天目釉の研究では、鉄を多く含んだ黒色の釉の研究に力を入れており、岩石、鉱物、などを世界中から集め、窯変結晶の釉薬を生み出しています。 木村盛和の独自の技法で作られた鉱物釉窯変結晶茶碗はかなりの人気を誇っています。木村盛和は山科清水焼団地で10年活動した後、作陶に専念しやすい環境を求めて福井県に移住しました。 窯は登窯、重油窯、電気窯、ガス窯を揃え、釉薬を原石から砕いて生成する設備も整えます。 特に釉薬の研究に力を入れ、原石鉱物を求めて鉱山や離島を巡り、また各国から宝石母石を取り寄せました。 『油滴天目』『鉄銅釉』『ルビー釉窯変』『エメラルド釉窯変結晶』『クリソコーラ窯変結晶』など、過去の名作の再現だけでなく今までにない輝きを放つ釉薬を生み出します。 本作の『エメラルド釉』の誕生は、700種類のテスト作品の中から、拡大鏡で小さな結晶を見つけたことがきっかけでした。 油の粒のような斑紋の油滴天目と違い、角張った幾何学模様のような斑紋が特徴で、この斑紋はコロンビア産のエメラルドでなければ出ないそうです。 エメラルド釉窯変結晶の作品は、明るい日光の下では赤味が強く、優しい光の下では黒にオーロラ色の結晶を浮かべ、光によって表情を変えます。 木村盛和は残念ながら亡くなっているので、現存する作品は非常に貴重です。


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