26182 人間国宝　金城次郎　海老魚紋花瓶　　Kinjo　Jiro

高さ　21.9cm　　　　　　　　　
径　13.8cm

金城次郎（1912年-2004年）は沖縄県生まれの陶芸家で、1985年に沖縄県で初の重要無形文化財保持者（人間国宝）に認定されました。13歳で陶工の道に入り、民藝運動を推進していた濱田庄司や柳宗悦から強い影響を受けました。彼の作品は、壺や食器、酒器などの日用雑貨が多く、特に魚や海老をモチーフにしたデザインが特徴です。

魚紋の特徴
金城次郎の作品に登場する「魚紋」は、魚がたくさんの卵を産むことから子孫繁栄を意味する縁起の良い文様として親しまれています。

特に「笑う魚」など、ユーモラスな表情の魚紋は金城作品の象徴的な絵柄とされており、作品に温かみを与えています。彼は、沖縄の伝統である琉球陶器の再現を目指し、浮彫り技法を用いて抽象化された魚や海老の意匠を取り入れ、独自の温かい陶芸を生み出しました。